シナバー

辰砂。空海にゆかりのある石として有名です。
紀伊半島では古くから水銀の原料として採掘が行われ、石薬として使用されていたことが知られています。
成分は硫化した水銀なので、熱を加えて精製され、用いられました。
顔料としても用いられ、美人薄命という言葉もここから来たという説があります。
(水銀を口紅代わりに塗っていたと考えると、確かに物騒です)

水銀は、水星を表す金属であり、古くから交易されていた鉱物なので、水星の持つ意味である、「通商、交易」を司るのにピッタリな石です。
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