明日は講座最終回
テレビつけたらたまたまやってて、ゲド戦記を初めて見ました。
なんか、ハウルのときと同じかほりが。
ハウルのときは心理学的な知識がないと、かなり意味不明なシーンが多かったです。
もしかしたらポニョもそうなのかなぁ。ちなみにポニョはまだ見たことないです。
ゲド戦記は、こう感じるのは私だけかもしれませんが、キリスト教的価値観と、原始信仰の対比を描いているように感じました。原作は知らないけども。
永遠の命の概念や、恐怖心による宗教の支配(地獄とか天国とかの概念も、宗教が作り出してきたものです)と、原始信仰や自然崇拝との戦いのような。
古代においては全世界的に、龍蛇が水や太陽といった、自然の象徴であり、信仰の対象となっていました。
大地母神、女性の生産性に対する信仰や、人の命をつないでいくという、産霊の信仰などもそうです。
龍蛇は脱皮を繰り返すことから、毎年冬至の日に死と再生復活を繰り返す、不死の太陽の象徴でもあったので、太陽信仰とも密接な関わりがあります。
ウロボロスの輪も、蛇がしっぽを食べている姿で描かれています。
日本の古い神は龍蛇の姿を持ち水や太陽の象徴であり、新しい勢力(天つ神)に撃退されてしまいました。
アボリジニの虹の蛇も、天地を流転するものの象徴です。
太陽の蝕は、龍が太陽を食べる起こるといわれ、日食を作る出す元となる、太陽と月の軌道の交点も、ドラゴンヘッド、テイルなどと呼ばれます。
物語では、ヒロインの女の子はドラゴンの化身で、永遠の命をもっています。
名前も太陽とかアマテラスっぽい名前で、みずらみたいな髪型というのがなんとも。
女性の生産性や、太陽への古代信仰を人の形にしたものだと思います。
キリスト教においては、ドラゴンは悪です。荒れ狂う自然の象徴とされたからです。
モンサンミッシェルの屋根のてっぺんに立っている天使の像にも、足元には、踏みつけられたドラゴンの姿があります。
自然と共生するのではなく、支配や克服という考え方です。
ヨーロッパの土着の信仰というのは、太陽に関連するものが大変多く、クリスマスも元は冬至の祖霊祭でした。
死と再生を繰り返す太陽は、ドラゴンと同じ、不死のものです。
ゲド戦記は、キリスト教の悪いところを批判していて、古い信仰を再び呼び起こそうという内容に思えました。
確かに、古代の原始宗教や信仰は、宗教に比べて、より自然で、人の営みや自然そのものに密着していて、ストレスがないというか。
キリスト教にも精霊の概念があるし、教派によっては、皆でカミがかったりする集会もあるようなので、一概にはいえないですけど。
お陰さまで、明日は第二期占星術講座の最終回です。
今回は、慣れもあってか、割りとじっくり進められた気がします。
明日は、未来予知の復習と、相性図の見方で締めたいと思っています。
また、補習とか、そのうち第三期も始めるかもです。
そのときは、こちらでもご案内を出したいと思っています。