生誕120周年


今年は、民俗学者「折口信夫」の生誕120周年だそうです。
教育テレビで4週にわたって特集があったり、博物館でも折口展をやっていたりします。
14日放送の折口特集は、マレビトがテーマでした。
マレビトとは常世(異界)からやってくる神や精霊たちのことで、たとえば、秋田のナマハゲとかもその象徴です。

お祭りにおいて、マレビトが人々の心を揺さぶることで、常世との交信の扉を開かれるという考え方は、とても魅力的です。
常世が南の海の彼方にあるという言葉からは、海洋民族の香りもして、色々な想像が膨らみます。
外からやってきた人々との交流や、カルチャーショックを表しているようにも思えます。
そういえば、マヤやアステカにも、海からやってきた神の伝説がありました。

折口の代表作である、「死者の書」は、買ったものの、時間が無くてまだ手を着けていません。
来週末には、國學院で人形劇アニメ「死者の書」の上映や、作者の川本喜八郎氏による講演があり、本を読む前に、先にそちらを見に行くことになりそうです。とても楽しみです。