筋肉痛



コスモスが綺麗に咲いて、金木犀がふわっと香って、秋らしい感じになってきましたね。
金木犀の香りが大好きで、道を歩いているときに香りがしてくると、それだけで幸せな気持ちになります。
ここのところ雨が多くて、すぐにお花が落ちてしまうのが残念です。
もうちょっと踏ん張って、長く咲いててほしいです。

先日、宮城で神主のお仕事をしてきました。
あちらでは、いろんなおうちを周ってご祈祷をするという独特の風習があります。
やり方としては、ちょっとお寺っぽいのかもしれません。

ちょうど新月と重なっていて、タイミングも良かったなと思いました。
お願い事は朔にするのが良いです。神社で毎月1日に行われる月次祭も、本来は朔に合わせてのものでした。

向こうのお家はお家自体も大きいけれど、神棚も立派で、基本的に天井に備え付けになっています。
その近くに仏壇が置かれていることも多いです。
祝詞をあげるときは、たくさんのご先祖様の写真に見つめられながらで、ちょっとどきどきします。

お米やお水、お塩などのお供え物をして、祝詞をあげて神様にお願い事を宣る(祈る)のですが、色々なお宅があって、家族勢揃いで祝詞を聞いてくれたり、お家の人がいなくて適当にやっておいてね、みたいなところがあったり。
それぞれのお宅のスタンスの違いがあって、面白いです。

猫が膝の上に乗ってくるとかはまだ体験したことがないけど、テレビが大音量で流れていて、音楽がかかったりすると、かなり集中力を試されます笑

ご祈祷は、おなかの底から声を出したり、座礼で深々と拝をしたり、立ったり座ったりを繰り返すので、けっこう体力を使います。
50件周ったら、太ももが筋肉痛になりました。
本気で祈るというのも、けっこう集中するので、エネルギーを使います。
終わった後はやりきった感がありました。

そういえば、面白いことがあって、あるお家で祝詞をあげ始めたら、体中に電気が走るような感覚があって、なんか降臨してる~!という感じがありました。

古代の神観念では、神はひとところに留まっていないので、お供え物をして神に斎場に降りてきていただき、お祈りをして、その後帰ってもらうのが本来の祭りの考え方です。
なので、神が降りるっていうのはこういうことなのかな~と感じました。

でも、もしかしたら、神様以外にも、お家の中には、年月が経ちすでに個をなくした、守り神としての祖霊も宿っているかもしれません。
ご先祖の写真が沢山あるからかもしれませんが、そういうのをすごく感じました。


画像を何人かに送ったら、修行してるの?とか、なんの宗派?と聞かれたり、色んな反応が。
玉ちゃん教を始めたんだよと言ったら、とうとうそっちに走ったかと心配されました笑

男性神職に比べると、女性神職の格好ってあんまり一般的に知られてない気がします。
烏帽子のところもあるけど、額当をつけています。着ているのは格衣といって、地鎮祭などで外出する時用の身軽な装束です。


差し入れ頂いてしまいました。お気遣い恐縮です。ありがとうございます☆


お土産にお酒を頂いてしまいました。感謝です☆
とろりと濃厚なヨーグルト発酵酒ということで、なかなか意味深です笑