共存する文化
ちょっと前に、縄文の講義を受けてきました。そして先週は、アイヌの講義に参加してきました。
アイヌの人たちに対する、偏見や差別の現状を知って、結構ショックでした。
もともといた土地を奪われた上、現在も苦しまなくてはならないというのは、本当に不条理だなー、とおもいました。
アイヌの人と、北アメリカ先住民は、たしか、血がつながっていると思うのですが、そのどちらも、同じように後から来た人々に迫害され、土地を騙し取られ、同じような運命をたどっています。
先住民と、後からやってきた人々と、どうしてこんなに性質が違うのかといえば、やはり、環境が大きいのではないでしょうか。
例えば、日本の縄文文化は、実は、他の国に先駆けて、定住型住居を作り出しました。
食べ物に恵まれていて、狩猟、採取など、自然のサイクルの中に組み込まれつつ、共存しながら生きてきた人たちです。
それに対し、外国(中国、ヨーロッパ型)の文化は、自然を支配し、開拓していくタイプのもので、定住型住居は、農耕を行うのと同時に生まれました。
こういう文化の違いが、今も、長い間共存型の文化で生きてきた先住民の人たちに大きなダメージを与え続けているのです。
追い出された上に、さらに、差別や偏見で苦しんでいるというのは、本当に不公平です。
縄文のような、共有、共存する文化が長年同じ生活形態を続け、徐々に進化していくのに対し、支配、開拓型の文化は、急激な発展性がありますが、その結果、あっという間に資源を使い尽くし、その結果、今日の地球温暖化のような問題が生まれました。
これからも、地球に暮らし、人類の命をつなぐ為には、やはり、縄文のような、自然と共存するという考え方がとても大事に思えます。
開拓型の文化の場合、維持するよりも、やはり月や火星に移住するという発想になり、さらに、そこがだめになったら、別な星を開拓していく感じでしょうか。
つい先ごろ、国連で、先住民の権利に関する宣言が採択されました。
差別などの現状を知るとともに、共存型文化に学ぶという事も、絶対に必要だと思います。