双子論
今日、変な夢を見ました。
日本に核兵器が持ち込まれそうになったといって、大騒ぎになって、
テレビ中継とか、かなりリアルでした。まったく物騒な夢です。
話は変わって、先日学校で、同じ講義を受けている子と、双子が神聖視されてきた理由が分からない、という話になりました。
いくつか、双子に関する逸話は残されているものの、特別視された理由についての記述はないようです。
それで、家に帰って、双子について色々考えてみたのですが、
古代の人は、この世とあの世(他界)は、鏡のような関係だと思っていました。
そうすると、双子は、この世の存在と、あの世の鏡像である影の存在が、同時にこの世にあると考えられたのではないかと思います。
つまり、双子は、この世と、あの世の境界を超越して存在していると考えられ、神聖視されたのではないでしょうか。
ちなみに、出産を穢れと考えたのは、妊婦の体力が落ちて気枯れとなることもそうですが、一時的に、あの世と通じる行為であったからです。
また、生まれてくるときに、胞衣(エナ)を被って生まれた子供は、あの世の力を帯びた状態であるとされ、エナ自体が特別な力(他界からの特別な守りのエネルギー)を持っているとして、神聖視されてきました。
もしかしたら、双子は、他界からの影の存在を引き連れて生まれてきたとして、忌み嫌われ、また、神聖視されてきたのかもしれません。
昭和初期ごろまでは、間引きの対象にもなっていたといわれています。
古来のスピリチュアリズムは、現代に通じるものや、生き方の参考になることも多くありますが、中には悪い因習のようなものも沢山あるので、この双子論もあながち外れてもいないような気がするのですが、どうでしょうか。