惑星度数とタロットと
今日の満月は、冥王星と土星と絡む、土のグランドトラインで、かなりどっしりとした安定感があります。
なのに、この満月を眺めていると、なんだかふわっと、魂が抜けそうな気分になります。
それだけこの満月の放っているエネルギーが強いという事なのでしょうか。
私は、普段仕事をしているとき、ホロスコープでいうと、2ハウス蟹座金星をフルに使用しています。
ここ最近、その金星の上に、ちょうど火星が重なり、そしてその対向には木星があり、ひとりで沢山やる事を抱え込んで(というほど大したことではないですが)、毎日なかなかハードです。
今回の満月は4月20日で、ちょうど、4番目の星座である蟹座の20度に対応しているので、なおさら影響があります。
私のこの金星は、オペラ歌手の21度で、2+1=3で、タロットカードで例えると、3のカードの「女帝」です。何となく度数のシンボルもピッタリです。
そして、女帝金星に対してほぼ90度関係にある、11ハウス牡羊座25度の月は、足した数字は7で、カードでいえば戦車になりますが、勢いがあるというよりは、気持ちは常に自由で、未来への期待感とか、境界を越えていこうとするあたり、私の中では、まさに「愚者」そのものです。
月も金星も感性を表しますが、私は常に、この二つの間で揺れ動く心理状態です。
残業などで縛られる時間が長くなるほど、愚者的な性質が押さえ込まれ、弾けてしまいそうになります。
稲中卓球部の、前野の頭がパーン状態です。
この間、ある機会に、愚者のカードを5分間見つめ、その後目を閉じて立体視し、等身大のイメージで物語を作るという、自分の中の愚者的性質のリーディングをやりました。
イメージの中の愚者は、気の良さそうな外人で、例によってピエロのような服装で、お遊戯会の舞台か、子供向け番組のセットのような場所で、まさに絵柄にあるように、小さい犬に追い掛け回されていました。
この犬を何とかしてくれと愚者に言われて、ちょっと忙しいから後で、といったら、私が仕事場でパソコンに向かって仕事をしている後ろで、愚者が体育座りをして大人しく待っていました。
でも、そのうち、一匹でうろうろ遊んでいた犬が、ストーブで怪我をして騒ぎになる、というところでイメージが終わりました。
それはまるで今の火星木星に挟まれた女帝金星状態と、それを後ろで待っている愚者の月の関係です。
タロットカードの図柄では、犬は向こうの世界に行ってしまいそうな愚者を引き止めようとしています。
実は、ちょうど犬の事でも生活がバタバタしていたので、意識せずに、自分の月の性質を、タロットの登場人物としてイメージしていたのだな、と思いました。
私は気が短いので、あんまり瞑想とかは好きではないというか、やろうという気さえ起きないのですが、こういう短時間のイメージとかは面白いです。
恋人のカード(カードの番号は6で、環境との関係を表します)でやったときは、長くなるので書きませんが、自分で何かを選択するというよりは、予定調和的な力で、環境や他の人との関係の中で、意図せずにふさわしい状況に連れて行かれるイメージでした。
積極的に選んでいるようで、気付いたらふさわしい道を選んでいるという感じです。
私の太陽は乙女座ですが、乙女座は6番目の星座であり、環境との関わりが重要なテーマです。
乙女座は仕事、体調、国で言えば軍隊を象徴していて、それはまさに外界との因果関係です。
月と同じく、7の数字の、戦車の乙女座太陽なので、環境との積極的な関わりが、人生の指針やテーマになるともいえます。
タロットカードは、それぞれが自分の中にある心理的要素を象徴していて、一つ一つのイメージを解読していくと、とても面白いです。おすすめです。
とりあえず、今回の満月を過ぎて、この忙しいピークは落ち着いていき、現在天空を運行中の金星が私の月に重なってきているので、そろそろ、私の中の、愚者的な性質が動き出しそうです。
牡羊座の月だと、興味のあることを見つけると、たまらなくなって、すぐに飛び込んでしまうのですが、占星術を始めてからは、ちょうど良い時期が来るまで待ったり、行動の指針をたてる事が出来るようになったのが(それでもたまに後先考えず飛び込んでしまうけれど)、私の中ではちょっとした進歩です。