顔料


先日、本業の方で、日テレの制作会社から品物の貸し出しの電話がかかってきました。
今までも、何度か貸し出したことがありましたが、今回は、ラピスと、辰砂についてでした。

この組み合わせは、もしかすると、古代の絵画か、歴史関係の特集かしらと思ったら、やはりそうで、20日のニュースゼロのポンペイ特集の中で、フレスコ画の顔料について触れるそうです。

現物ではなく、HPに使っている画像の元画像が欲しいという事でしたが、サイズが大きいのがなかったので、何枚か撮り直して送ることに。
一枚4MBとかのサイズになり、送るのはちょっと大変でした。
また他にも撮って送ることになりそうですが、形とかの具体的なリクエストがないと、微妙に困ります。

そんなわけで、今度、私の撮った写真が画面に登場するぽいです。

でもちょっと気になるのは、辰砂って、基本的に岩塊状のものを使っていたと思うのですが、結晶の画像で良かったのかしらと。
結晶を使っていなかった証拠もないから、別に良いのでしょうか。
一応、岩塊状も撮って送ることにしました。

辰砂は、錬金術の賢者の石とも考えられている、古代史においては、大変重要な鉱物です。
これを用いて金を精錬したり、赤の顔料として用いられてきました。

昔はハンコの朱肉の材料にもなっていました。
おしろいや、口紅としても使われていた身近な顔料でしたが、成分に水銀を含んでいては、体にはあまりよくなかったはずです。

江戸の頃、徳川含め跡継ぎが早くに亡くなるのは、水銀や鉛を含む、子守女のお化粧の影響もあったのではないかという説もあります。

顔料として使われていたのは、他にもマラカイトやアズライト、石黄などです。
日本画などで今も使われるので、顔料屋さんで加工済みのものを購入できるはずですが、値段はそこそこするようです。

以前、日本橋にある顔料屋さんに立ち寄った際、色とりどりの粉が入った小瓶が並んでいて、見とれてしまいました。
使わないで、見てるだけでも十分楽しめます。

さて、放送は、日テレで20日の夜10時半からです。
ポンペイとかフレスコ画に興味のある方はぜひご覧になってみてください。