地震2

地震の被害が思っていたよりひどかったようで、心配になって、連れて行ってもらう予定だったひすいの職人さんに電話してみたところ、ホテルから出て5分ほどで地震があったそうなのですが、新潟は大して揺れなかったのか、それとも外だったからか、全く気付かなかったそうです。
とにかく無事戻って来れたということで、何よりです。

この方は、もともと宝石研磨の職人さんで、翡翠を始めたのは退職されてからという事なのですが、苗字にコシという響きが入っているのが、とても面白いです。

越の国のコシは、もともと玉(翡翠)を表すカシュとか、クシルなどの響きからきているという説があり、確かに、カシミールとか、カシュロンのような地名も、石にまつわるものと聞けば、納得です。

ちなみに、翡翠の姫、奴奈川姫の父祖はオキツクシイ、ヘツクシイで、沖の玉、岸辺の玉という意味になります。
昔は、川から流れ出て、海の底に沈んだり、海岸に流れ着いたものを採取し、また、その事に特別な意味合いがありました。

ヤマタのオロチに食われるところをスサノオに助けられた、櫛名田姫(クシナダヒメ)も、もともとは越の国の稲田姫ではないかと、私は密かに思っています。
スサノオが大国主だとすると、翡翠の国の姫との政略結婚によって、玉の加工技術(もしかしたら高度な稲作技術も)を手に入れたという事になると思うのですが、実際、出雲の国は、朝鮮半島に玉を輸出していたともいわれています。