牡羊座1度サビアンシンボル
別に、現在何かの天体が牡羊座1度にあるわけではないのですが。
前に何かで読んだケルト神話で、牡羊座1度シンボルと合致する内容があったのを思い出して、前回もすこし書いたのですが、せっかくなので、もうちょっと詳しく触れておこうと思います。
日本と同じように、春分の日の出などを意識した配石遺構で知られるオークニー諸島のあたりでは、アザラシは妖精の化身とされていました。向こうは大量にいるみたいです。アザラシくん。
本来は堕天使とされていて、でも、そんなに悪くないものだったので、海に降ろされたとされているそうです。
その中身は美しい女性の姿をしており、陸に上がる際にその毛皮を脱ぐといわれています。
セルキーとも呼ばれ、女性だけでなく男性のセルキーもいるようです。
美しい女性の精霊が動物の皮を脱いで地上に上がる…
まさに、純粋な魂が地上に降りてくるという、牡羊座1度のシンボルそのものですね。
向こうの世界からやってきたばかりなのです。
牡羊座は野生、自然霊的なものとの関連が12星座の中で最も深いです。
占星術において、魂の物語は12星座を一巡りして、らせん状に進んでいきますが、牡羊座はその1番最初の段階であり、中でも、牡羊座の一番最初の度数というのは、まだこの世に降り立ったばかりの、純粋な、自然霊的な部分が色濃く残っていると言っても良いと思います。まだ境界に立ったばかりです。
ちなみに、ケルト神話には日本と共通した神話もいくつかあって、セルキーについても、日本の天女伝説と同じような内容のものがあります。
脱ぎ捨ててあるアザラシの毛皮をこっそり隠してしまった漁師が、その持ち主のセルキーと結婚する話で、子供たちの無邪気な問いかけに、毛皮の在り処を知って、そのまま海に帰っていくという物語です。
びっくりするほど似ています。
海洋民族が行き来する中で、話が伝わって来たのか、それとも同時多発的に、似た神話が生み出されたのか。とても気になります。
日本神話は南方系の神話や、ギリシャ神話との共通性も深いことが知られていますが、そう考えると、やはり外部から入ってきたお話をアレンジしたと考えたほうが自然かもしれません。
それにしても、どちらも、自分の皮や衣を見つけてすぐに向こうの世界に戻ってしまうというのも、象徴的ですね。こちらの世界に子供や夫を残しても、向こうに戻るツールを手に入れたら、あっさりと帰っていってしまう。
幼稚園生くらいの頃、この世に生まれたことや、毎日が憂鬱で仕方なくて、今で考えたら小児鬱だったのかもと思いますが、あちらの世界に帰りたがってたのかなと思うことがあります。
子宮への退行欲求というのもあるそうなので、それに近いのかな。
と思って松村先生のサビアン本見てたら、無意識の子宮の海に退行する誘惑というのが書かれていました。
そういえば、向こうにも、浦島太郎の竜宮城伝説と同じような神話もあるということで、他界、異類婚という概念が共通しているのも面白いです。
違う世界と行き来するお話は世界中にあるけど、ケルトのこれらの神話の共通性といい、配石遺構の共通性といい、深い親和性を感じます。気候とかも違ったはずなんですけど、不思議です。
ちなみに、上の画像はチワワのちゃろ君です。アザラシではありません。
牡羊座シンボルでは、ほかに、5度の「翼の付いた三角形」というシンボルについても、これは昔気付いたのですが、サラック(sarak)という幸運の三角形のシンボルのことだと解釈しています。
三辺に翼が描かれていて、くるくる回りそうなイメージの図になります。
古代の魔術図形と呼ばれるものですが、適当な図が見つからないので、自分で再現して書きました。
サビアンシンボルは、霊視みたいな形で、360度それぞれの度数のシンボルが導き出されたもので、そう書くとちょっと胡散臭く感じるかもしれませんが、驚くほどぴったり意味が通じます。古代に使われていたものを復活させたのだそうです。
解説本がないとたぶん最初は意味がほとんどわからないです。
でも、ある程度占星術に馴れてきたら、サビアンは押さえておくと、とても役にたちます。
結構奥が深い上に、しっかりと当てはまります。
むしろ、アスペクトの読みが出来なくても、サビアンだけ理解してたら、それだけでも鑑定できなくもないかも。