飛行石
確か、飛行石だったと思うのですが、ジブリの、ラピュタに出てくる青い石は、フローライトがモデルだと聞いたことがあります。
そういわれてみると、へき開で8面体になって、紫外発光しているフローライトにとてもよく似ています。
今度、またラピュタが放映されるそうで、それを見るのがちょっと楽しみです。
本当に深いブルーのフローライトは、どうしてもうまく写せなくて、ぜひアップしたいと思っているのですが、どうなるでしょうか。
ジブリの作品はとても好きで、それも、大人になってからの方が、色々なことを理解できるようになって、一層面白いと感じられるようになりました。
石も良く出てくるので、見ていてつい嬉しくなってしまいます。
確か、今、どこかの美術館で個展やってるそうなので、時間できたらぜひ見に行きたいです。
大人になってから面白いと思ったのは、やっぱりもののけ姫でしょうか。
歴史の事を知らないで見ていた頃は、ただ単に自然破壊はダメで、自然との共生が大事、という風にしか受け取っていなかったけれど、古代史を勉強するようになってから見て、本当の内容を理解したときは鳥肌が立ちました。
そういえば、祟り神として描かれている蜘蛛は、土蜘蛛をイメージさせるし、主人公はそれぞれ長脛彦、卑弥呼の子孫という設定なのではないかとおもいます(名前がサンだったのは、やっぱり太陽信仰だから?)。
他にも、神宮皇后がいたり、山の神様である鹿が素晴らしく神秘的に描かれていたり(関係ないけれど私は鹿が大好きです)、出てくる動物が表す意味とか、ちょっとしたところで本当に奥が深いです。
あと、結構前にテレビで放映された、ハウルの動く城も面白かったです。
城は心で、火は魂というシンボルに置き換えられていているんだと、自分の中で勝手に解釈しているのですが、そうやって見ていくと、全てが象徴的に表されていて、それで、分かりづらいと言われてしまった部分があるのかな、とも思います。
親によって与えられた意識や自覚、価値観、世の中に植えつけられた欲望、心の中のガラクタ、恐れ、最初に自分の性を意識した段階で失ったもの(男か女かなんて、生まれた時点では意識しないので)、人の悪意、幼い頃の満ち足りた思い出、すべてが人や物、振ってくる星などのシンボルに置き換わっていて、あとからじわじわ来る感じがいいです。
最後には、表の顔(鳥人間であり、美しく描かれていた主人公)が暴走して、ボロボロになった後、心と魂が一体化して(自分自身を受け入れて)、自由になり、満ち足りて空を飛ぶシーンにグッと来ました。
動く城は揺れ動く心、一人の人間が成長していく姿、自分を見つめなおすことの大切さとか、本当に沢山の意味が込められているように感じました。
私は、ある程度大人になっても、まだ自分の心の城から飛び立てずにいるところがあったので、なおさら響くものがあったのかもしれません。
あの映画は、なんとなく見ていただけでも、心の奥に残るものがある気がします。