吉備津神社のお釜が気になる


今回の新月を契機に、なんか世の中で色々動きがあるみたいですね。
職場で初ギレしたという方もいたりで、新月パワー恐るべしです。
でも、こういうことが今後の職場環境の改善につながっていくことにもなると思います。
びっくりしたのは、一部で本当にストライキの噂があったりもしたようで。

穏やかな対話が調和を運んでくれるので、私もこの波に乗って、週休2日にしてもらえるよう交渉してみようかな、なんて(笑)
でも、普段の休みが少なくても、ある程度まとめて休めたり、融通が利くというのは良いところなんですけどね~


我ながら、最近はけっこう良いペースで更新できてます。
本当は、一つのスポットについて詳しくご紹介していきたいところですが、周った場所が多いとそういうわけにもいかずで。
でも、この吉備津神社では、ちょっと印象的な出来事に巡りあうことになったので、色々書いていきたいと思います。

福岡を色々見てきて、いよいよ、祖父のいる岡山に。
新幹線てけっこう好きです。飛行機の方が安くて早いけど、なんか独特の雰囲気とか匂い、風情みたいなものがあります。

岡山は子供のときから何度も遊びに来ているので、わりと気楽なかんじがあります。
昨年の出雲ツアーのときも、岡山駅から車で出発したのでした。
コインロッカーに荷物を押し込んで身軽になって、祖父の家に向かう前に、さっそくローカルラインで吉備津彦神社に出発。
本数が少ないので、早めに駅に着いて正解でした。

岡山って、ほんとに田んぼと山しかないようなかんじで、ひたすら穏やかな時間が流れています。
子供の頃から夏休みに遊びに来るのは楽しみでしたが、祖父母の家が中心街だったので、路面電車以外に乗ったことがなく、遠出するのはちょっと新鮮。


境内でごろにゃんしていた猫ちゃん。すり寄ってきて大人しくて可愛かったです。わんことしばらく離れてたので、慰められました。

吉備津神社の拝殿は吉備津造りとも言われ、二つの屋根が続いている形はここだけのものだそうです。なんか格好良いです。
温羅(うら)という鬼を退治した吉備津彦が祭られています。切られた温羅の首はいつまでもうなり続けていたとされていて、この神社の御釜殿の下に埋められているとも言われています。

お釜神事といって、お釜の鳴り方で吉凶の占いをしてもらえるのですが、どうにも聞きたいことが思い浮かばず、わざわざ温羅にうなってもらうのも悪い気がして、またの機会にしました。でも、今でもめちゃくちゃ気になってます。どんな音がするのかなぁ。
お釜は自由に拝観でき、火が焚かれ、もくもくと煙が上がっていました。

温羅の正体は政情不安の百済から渡って来た王子とされます。
大和朝廷から派遣された吉備津彦に討伐されたわけですが、日本に製鉄や造船技術、農具などを伝えた技術者集団のトップともされているようです。
とても体が大きく、赤毛で目が大きかったとされていて、まるでコーカソイドのような風貌ですね。
高度な技術で勢力を拡大しつつあった彼らは、朝廷に滅ぼされ、祭られたという事のようです。
たしか桃太郎伝説もここから来ているんだったような。鬼が島からお宝を持ち帰ったというのは、技術をもらったということだったりして。古代史ロマンですな~


有名な回廊です。こういうの大好きです。伏見稲荷の鳥居とか、長谷寺の回廊とかもそうだけど、綺麗だし、なんかわくわくします。



外の池に宇賀神が祭られていました。緑に朱や白の社殿が鮮やかに映えて美しいです。
吉備津神社は回廊沿いに古墳があるのですが、そちらはチェックし忘れてしまいました~
大宰府といい、今回はなぜか古墳に縁がなかったです。残念。


参道にあるお土産屋さんで、神社に行く前にお昼ご飯。岡山は四国が近いからかなんなのかわかりませんが、うどんがとっても美味しくて感動。

とても広い神社で、うろうろ横道にそれたりしている間にどこを歩いてるのか良く分からなくなり、電車の時間を調べたら、まだ1時間近くあったので、のんびり入り口の方まで戻って地図看板を眺めていたら、後ろから中年のご夫婦がやってきて、博物館に行こうなどと話をしていました。
私も車があればなぁなんて思いつつ、自販機でなにを買おうか迷ってたら、背後でどーん、と嫌な音が。

参拝客用の駐車場があるのですが、さっきのご夫婦が、車をバックさせる際に、停車中の他の人の車にぶつけていました。
一度降りてきて、ぶつけた車の方に行きましたが「どうともない、どうともない」と大声で言い、ぶいーんとエンジンを派手に吹かして走り去っていきました。

えーひどい!とびっくりしつつ、お茶を買っていたら、ぶつけられたほうの車の持ち主が帰ってきていたので、大丈夫ですか?と近づいて車を見たら、かなり大きな凹みが。

たまたま知人が以前に乗っていた車種と同じだったのと、瞬間的にナンバーを見て、特徴的で覚えていたので、伝えておきました。

ウロウロふらふらして、変な時間の使い方をしていたので、この事を目撃することになっていたのも、なにかのめぐり合わせでしょうか。周りにはほかに人がいなかったし。

せっかくお参りに来て、当て逃げに遭うなんて、ほんとうに気の毒な話です。
今頃は博物館にいますよ、というのも伝えるべきだったか、目撃証人として電話番号も教えておいたほうがよかったのか、あとから色々後悔なのでした。
ちゃんと弁償してもらえたかどうか、未だに気になっています。

こういうのも、なにか意味があることなのでしょうか。それこそお釜に聞けば良かったかも。