お盆でやんす


修行の翌日は奈良公園周辺をじっくり見てこようと計画していて、手始めに久々の国立博物館に行ってきました。ちょうど京都の醍醐寺の特別展をやっていたり、仏像館を見たり、なんだか朝から仏像漬けでした。
正倉院のお宝とか、前は常設展で色々見れた気がしたのですが、そういうのはなかったです。別の博物館だっけなぁ。博物館ばっかり行ってるので、たまにわかんなくなります。

泊まったシティホテルが天然温泉つきで、朝ごはんも食べずにひたすら温泉ばかり入っていたせいで、おなかがすいたので、博物館のカフェでちょっと早めの腹ごしらえ。毎回ここで食べてる気がします。


ご当地じゃないけど、抹茶ソフトあったのでついつい頼んでしまいました。濃厚で美味しい~

博物館を出たところで、埼玉から来たという、ムキムキマッチョの人に話しかけられ、なぜかチーム関東として一緒に巡ることになりました。
旅は道連れといいますが、私が自分勝手に色々見て周っていたので、マッチョ氏にとっては興味のないところに連れまわされる結果となっていたような。

長年見たいと思っていた仏像が東大寺博物館にあると勘違いしていて、なくてショックを受けていたら、検索して調べてくださり、法華寺で無事に対面する事ができました。
ビーズを連ねた勾玉の飾りが沢山付いている冠を頂いた、不空絹索観音です。変換が出なくて漢字ちょっと違っててすみません。
アイドルのブロマイドを買いまくるマニアのごとく、目の色を変えて絵葉書などを漁っていたら、マッチョ氏が冠が大写しになったクリアファイルを見つけてくれました。ナイスマッチョ。


てへぺろ。奈良の鹿たちはほんとに可愛いです。触っても怒らないし。

興福寺では博物館で阿修羅像を含む有名な仏像を見れました。中学生以来くらいで、ぜんぜん来てなかったので、新鮮でした。メジャーだとかえって行かないものかも。
色々見ていると結構時間がかかり、しかも入れるのが4時半までだったりで、春日大社は門の内側には入れませんでした。ここは以前開催した鎮魂祭ツアー以来。

平日の割りに混んでるなぁと思っていたら、19時から奈良公園一帯でキャンドルのライトアップが開催されるのでした。お盆中ずっとやってるみたいです。開始まで時間があるので、はちみつソフトを食べたり、宇治抹茶カキ氷を食べたりして時間を潰しました。はちみつソフトははちみつっていうよりカスタードってかんじでした。


ふわふわの抹茶ミルクカキ氷。抹茶が濃くて美味しかったです。

マッチョ氏が彼女募集中というので、京都の地主神社や八坂神社あたりにいる女性にタンクトップで筋肉アピールしながら声を掛けるよう指導しました。
筋肉アピールは冗談ですが、見た目も悪くなく、気の利く明るい性格なので、あとは出会いとご縁次第でしょうね。成果のほどが気になります。


ライトアップされた興福寺の塔。

19時開始といいつつ、それくらいからのんびり火をつけ始めるかんじで、キャンドルもそんなに明るいわけではないので、思ったよりアレでしたが、こういう感じも奈良っぽくて良いのかもしれません。
屋台が出ていたり、浴衣を着た子が沢山いて、地元の人たちも楽しんでるかんじでした。


川沿いの土手。このエリアはキャンドルが多めに置かれています。


縁日みたいで楽しい雰囲気です。公園で大人しく寝てる鹿もいれば、こうして夜のネオンに繰り出す鹿もいたり。屋台の食べ物に興味があるんですかね~


門とか仁王像とかもライトアップされていました。なんとなく照度が暗いのは、文化財保護だからでしょうか。
自転車に乗ったイタリア人が地元の浴衣ギャルの集団に一生懸命声を掛けていました。

夜行バスの前に銭湯でさっぱりしようと思っていたので、このあたりでお開きにし、マッチョ氏は京都に向かいました。
奈良も最近は宿泊施設が沢山あるのですが、泊まる人は少ないですね。観光は京都メインという人が多いみたいです。

あらかじめネットで銭湯の場所を調べてあり、コインロッカーから荷物を引っ張り出して向かったのですが、すでにつぶれてなくなっていました。がびーん。

困ってうろうろしていたら、向かいからいかにもジモティなおじさんが歩いてきたので、銭湯ないか聞いたら、少し離れた銭湯にわざわざ連れて行ってくれたのでした。親切です。
しかし、ちょうど定休日でやっておらず。困り果てていたら、とりあえず飲もうやといって、赤提灯の飲み屋で一緒に飲むことに。


ビールのおつまみ。どれも美味しかったです。JR奈良駅のそばの、樽なんとかという素敵なお店です。

なんか飄々とした不思議なかんじの方で、遠藤周作が好きとか、歴史のこととか、禊装束は水で体にぴったり張り付いて透けてエロチックだとか、ほかにも色々話が盛り上がって、楽しかったです。
俳句をやってらっしゃるというので、こんど本を送ってくださるそうです。私も本を送る約束をしました。

カスタネダ的に言えばおそらく夢見の体やったんや、と不思議な話を聞かせてくれました。
春先にコタツで寝ていたら、上から花びらのようなものがひらひら沢山降ってきて、コタツの上にひとつ落ちたのを、夢か現か、そっと開いてみたら、そこに「花山」という名前があったそうです。
これは名前を与えられたんや!と思ったということで、それからずっと、そのお名前で俳句を書かれているそうです。


花山氏がご馳走してくださった上に、バス停まで見送ってくださいました。ありがたいです。お陰さまで、最後の最後まで、楽しい旅になりました。


翌朝、無事に千葉に到着しました。わんこがカバンに入り込んでなにかを訴えていました。置いていかれたのをちょっと怒っています。


これは修行が終わった日の夜ご飯。直会でいっぱい食べたけど、うろうろしてたら目が欲しくなってつい。わさび葉寿司おいしかったです。黒ビールと共に。

今回、本当に色々な出会いがあり、予想以上に濃い旅になりました。
楽しかったなぁ。。
やっぱり旅は良いですね。なんだか早くもまた旅に出たい気分です。