eris
ずいぶん前から食通のお客さんに借りていた、フランスのお菓子の作り方の本を引っ張り出して眺めていました。
とても古い本だけど、内容がかなり充実しています。
見ているだけでお腹いっぱいになる感じで、作ろうという気になれないのですが、言葉の感じとか、イラストとか、最近の本にない微妙なテイストが面白くて好きです。
お菓子以外にも、歴史の話とか、色んな小話とかが載っていて、読んでいて楽しいです。
それで、その中に、なぜかエリスの話が載っていました。
エリスは、不和、争いの女神で、ちょっと前に発見された小惑星に名づけられた名前です。
不和の女神について、あまり詳しい話を知らなかったのですが、トロイ戦争を起こした原因は、この女神だそうです。
エリスは、神々の宴の中に、自分だけ呼ばれなかったのに腹を立てて、一番美しい方ヘといって、黄金のリンゴを投げ入れました。
このリンゴはヘラ、アテネ、アフロディーテの3人の女神の取り合いになりました。
ゼウスによって決定権を与えられたトロイのパリス王子に対し、ヘラは力と富、アテネは智恵と手柄、アフロディーテは世界一美しい妻を与えると約束しました。
パリス王子は3女神の中からアフロディーテを選びました。そして、絶世の美女である、スパルタ王の妻ヘレネを連れ去ったことから、トロイ戦争に発展したという話です。
また、この戦争において、当然ヘラとアテネはスパルタ側につきました。
戦いは長年続き、有名なトロイの木馬作戦により、トロイは滅びます。
さて、ギリシャ神話の神々の性質は、古来より天体に当てはめられてきました。
ヘラはジュノー、アテネは月、アフロディーテは金星です。
そして、リンゴは、切ったときの断面から、女性器になぞらえて、ビーナス、つまりアフロディーテに当てはめられます。
だから、選ばれるのがアフロディーテだったのは当然かもしれません。
ジュノーは小惑星で、あまり有名な天体ではないのですが、権利の主張、貞節、公平性を象徴します。
月は日常生活や感情、金星は美とか楽しみ、恋愛です。
ちなみに、黄金は太陽の象徴になります。
つまり黄金のリンゴは、輝ける究極の女性性という意味になると考えられます。
もし自分がパリス王子だとして、これらの意味から、どの天体が良いか選ぶと考えると、やはり金星になりそうですが、これを選択してしまったことにより、戦争が起きました。
月ジュノー対金星の戦いです。
天体に落とし込んで考えると、まるで、妻と愛人の戦いみたいな雰囲気でもあります。
あるいは、楽しみや理想を求めて、日常生活との摩擦が起きるという感じでもあります。
壮大な神話の物語も、日常に置き換えて考えてみると、また面白いです。
とても古い本だけど、内容がかなり充実しています。
見ているだけでお腹いっぱいになる感じで、作ろうという気になれないのですが、言葉の感じとか、イラストとか、最近の本にない微妙なテイストが面白くて好きです。
お菓子以外にも、歴史の話とか、色んな小話とかが載っていて、読んでいて楽しいです。
それで、その中に、なぜかエリスの話が載っていました。
エリスは、不和、争いの女神で、ちょっと前に発見された小惑星に名づけられた名前です。
不和の女神について、あまり詳しい話を知らなかったのですが、トロイ戦争を起こした原因は、この女神だそうです。
エリスは、神々の宴の中に、自分だけ呼ばれなかったのに腹を立てて、一番美しい方ヘといって、黄金のリンゴを投げ入れました。
このリンゴはヘラ、アテネ、アフロディーテの3人の女神の取り合いになりました。
ゼウスによって決定権を与えられたトロイのパリス王子に対し、ヘラは力と富、アテネは智恵と手柄、アフロディーテは世界一美しい妻を与えると約束しました。
パリス王子は3女神の中からアフロディーテを選びました。そして、絶世の美女である、スパルタ王の妻ヘレネを連れ去ったことから、トロイ戦争に発展したという話です。
また、この戦争において、当然ヘラとアテネはスパルタ側につきました。
戦いは長年続き、有名なトロイの木馬作戦により、トロイは滅びます。
さて、ギリシャ神話の神々の性質は、古来より天体に当てはめられてきました。
ヘラはジュノー、アテネは月、アフロディーテは金星です。
そして、リンゴは、切ったときの断面から、女性器になぞらえて、ビーナス、つまりアフロディーテに当てはめられます。
だから、選ばれるのがアフロディーテだったのは当然かもしれません。
ジュノーは小惑星で、あまり有名な天体ではないのですが、権利の主張、貞節、公平性を象徴します。
月は日常生活や感情、金星は美とか楽しみ、恋愛です。
ちなみに、黄金は太陽の象徴になります。
つまり黄金のリンゴは、輝ける究極の女性性という意味になると考えられます。
もし自分がパリス王子だとして、これらの意味から、どの天体が良いか選ぶと考えると、やはり金星になりそうですが、これを選択してしまったことにより、戦争が起きました。
月ジュノー対金星の戦いです。
天体に落とし込んで考えると、まるで、妻と愛人の戦いみたいな雰囲気でもあります。
あるいは、楽しみや理想を求めて、日常生活との摩擦が起きるという感じでもあります。
壮大な神話の物語も、日常に置き換えて考えてみると、また面白いです。